
FaST(ファスト)は、日本の「グラストンテクニックJAPAN(GTJ)」が開発した、次世代の筋膜リリーステクニックです。
アメリカ発の「グラストンテクニック」と同様の原理を持ちつつ、日本人の骨格や痛みに対する感受性に配慮した専用器具「SCANDSLiCK PRO(SSP)」を使用することで、“深く届いても痛みが少ない”施術を実現しています。
従来の器具よりエッジ(接触面)が増え、持ち替えの回数が減少し、より短時間・高効率での施術が可能になりました。
その結果、さまざまな症状に対応できる効果的かつ即効性の高い筋膜アプローチが行えます。
ファシアスリックテクニックの特徴
- ステンレス製の専用器具を用いた筋膜モビリゼーションテクニック
- 筋膜や軟部組織の癒着・瘢痕・線維化を解消し、痛み・可動域制限・感覚異常を改善
- 運動療法(エクササイズ)と組み合わせることで、コリ・浮腫・姿勢の改善にも対応
- 深部の病巣に直接アプローチでき、即効性が期待できる
- 施術者は国家資格保有者(柔道整復師、理学療法士、鍼灸師など)および国際基準のカイロプラクターに限定
このような症状におすすめです
- 捻挫・打撲・肉離れ
- 指の痛み・腱鞘炎・手根管症候群
- テニス肘・ゴルフ肘
- シンスプリント・足底腱膜炎・アキレス腱炎
- 四十肩・むち打ち症・ばね指・ドケルバン病
- 瘢痕組織・線維筋痛症
- オスグッド病・シーバー病
- スポーツ障害、パフォーマンス向上、リハビリ促進
- セルライト除去、ダイエットサポートなど
特に、指の痛み・腱鞘炎・足底腱膜炎に効果の高い施術です。
トップアスリートから一般の方まで、幅広いニーズに対応しています。
アメリカではNBA・MLB・NFL・PGAなどのプロスポーツでも広く採用され、国内でもオリンピック選手や医療現場で活用されています。
筋膜とテンセグリティ構造
筋膜とは、筋肉だけでなく骨・内臓・神経など全身を包み支える白い薄い膜です。
この筋膜が癒着・硬化・線維化を起こすと、身体のバランスや動作に大きな影響を与えます。
人間の身体は「テンセグリティ構造(Tensegrity:張力と圧力のバランスで成り立つ構造)」で成り立っており、筋膜が健全であることが姿勢・運動・痛みの軽減に直結します。
ファシアスリックテクニックは、このテンセグリティ理論を基盤に、筋膜を元のしなやかで機能的な状態へと導き、全身のバランスを整えます。
ファシアスリックテクニックの作用機序(メカニズム)
- 筋膜・軟部組織のコラーゲンのクロスリンク(癒着)を分断・分離
- 皮膚温の上昇による循環改善
- 筋肉の慢性緊張パターンへの反射的変化
- 脊髄反射の調整による神経反応の変化
- 局所の血流促進(流入・流出の増加)
- 細胞活動の活性化(線維芽細胞、肥満細胞など)